東京湾アクアラインを経由して木更津へ

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東京湾アクアラインは、首都圏と房総半島を結ぶ海上道路として知られており、その景観の美しさと爽快な走行感から、多くのライダーにとって魅力的なツーリングルートとなっています。今回は、アクアラインを通って木更津エリアへ向かい、千葉ならではの独特なスポットを巡る日帰りツーリングルートをご紹介します。
東京湾アクアラインの魅力
東京湾アクアラインは、神奈川県川崎市から千葉県木更津市までを結ぶ全長約15.1kmの道路です。途中には海ほたるパーキングエリアが設けられており、東京湾のほぼ中央で一息つけるロケーションとして人気があります。
ライダーにとってのアクアライン最大の魅力は、海上を走る解放感です。晴天時には東京湾の青い海と空に包まれながらの走行が楽しめ、日常とは異なる風景に気持ちも高まります。また、料金面でもETC装着車向けに割引制度が適用されており、比較的手軽に利用できる点も魅力です。
海ほたるでは展望デッキからの眺望を楽しめるほか、名物のあさり焼きや地域限定グッズを扱う売店も充実しており、ちょっとした観光気分も味わえます。
「千葉フォルニア」でリゾート気分を
アクアラインを渡った後、木更津市街地を抜けて向かうのが「千葉フォルニア」と呼ばれるエリアです。正式には袖ケ浦海浜公園付近の海岸道路ですが、海沿いに並ぶヤシの木と一直線に伸びる道路がまるでアメリカ西海岸を彷彿とさせることから、そのように呼ばれています。
このスポットは、バイクと風景を一緒に撮影できるフォトスポットとして人気が高く、SNSでも多くの写真がシェアされています。路肩のスペースも広いため、撮影や小休憩にも適しており、晴れた日にはリゾート地を走っているかのような感覚に包まれます。
日の入り時間に合わせて訪れると、ヤシの木越しに沈む夕日が美しく、旅の締めくくりにもふさわしい景観が広がります。
久津間海岸海中電柱を訪れる
木更津エリアのもうひとつのユニークなスポットが、久津間海岸に立ち並ぶ「海中電柱」です。かつての漁業用施設に電力を供給するために設置された電柱が、現在も海中に残されており、潮の満ち引きによって風景が変化します。
この場所は近年、ノスタルジックな雰囲気と非日常的な光景が注目され、隠れた人気スポットとなっています。満潮時には電柱の大部分が海に浸かり、干潮時にはその全貌を現すなど、訪れるタイミングによってまったく異なる表情を見せてくれます。
撮影を楽しむライダーも多く、海と人工物の対比が映える写真を残すことができます。ただし、駐車スペースが限られているため、見学時は交通の妨げとならないよう注意が必要です。
アクアライン経由のツーリングに適した装備と注意点
東京湾アクアラインは、その性質上、強風や突風が発生しやすく、特に二輪車での走行時には十分な注意が必要です。横風に煽られないよう速度を控えめにし、車線の中央を意識して走行することで、安定したツーリングが可能になります。
また、海沿いは天候の変化が早いため、防風性や撥水性に優れたウェアの着用が推奨されます。日差しの強い日にはサングラスやフェイスガードも携帯すると快適です。
海ほたるなどの休憩ポイントでは、水分補給をこまめに行い、休憩時間を活用してルートの再確認や次の目的地の天候チェックを行うことで、より安心・安全な旅になります。
日帰りで非日常を楽しむツーリングコース
東京湾アクアラインを経由する木更津方面へのルートは、日帰りでも十分に非日常を味わえるツーリングコースです。都市部からのアクセスが良好でありながら、海や自然、独特の景観に触れられる魅力にあふれています。
季節を問わず楽しめるこのルートは、短時間でリフレッシュしたいライダーにも、フォトスポットを巡りたいツーリストにもおすすめの内容です。海沿いの道を風とともに走り抜けながら、東京湾の美しさと千葉の魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。